庭木の剪定

剪定の種類

剪定には大きく分けて、2種類あります。
1つ目は「自然透かし」という方法で、自然のままの樹形を生かして不要な枝などをカットする方法、2つ目は「刈り込み」で、丸や四角など綺麗な型に整える方法です。「自然透かし」の方が、より高い技術が必要になります。

自然透かし

自然透かし

刈り込み

刈り込み

剪定の効果

剪定には様々な効果があります。
たとえば以下のような効果で、樹木を美しく健康に保ちます。

①樹形を美しく保つ
②湿度が籠るのを防ぎ、病害虫を予防する
③樹木の内側にも光が届くようにし、光合成を促進する
④古い枝葉を落とし、若い枝葉に栄養を行きわたらせることで花付きをよくする

剪定の効果

剪定するのはこんな枝

剪定するのはこんな枝

剪定のポイント

剪定は樹種によって切るべき場所や時期が違います。また、その樹種が美しく見える樹形も1種ごとに異なります。プロによるお庭のお手入れは、お客様のお庭にある植物に合わせた剪定で美しく健康的な庭木を仕上げます。

枝の切り方

  • 細い枝の切り方

    枝の途中(×印)で切ると、残った部分が枯れ込んだり、切った部分から不定芽が出る恐れがあります。必ず元の部分(○印)で切ることが大切です。

    細い枝の切り方
  • 太い枝の切り方

    太い枝を切る場合は、3回に分けて切ると切り口をきれいに切ることができます。

    ①最終的に切り落とす位置の少し先の部分に下から切り込みを入れます。
    ②下から切り込みを入れた位置より更に先の位置に上から切り込みを入れます。
    すると枝の重さで自然に枝が折れます。
    ③枝が無くなったところで、最終的に切り落とす位置で切り落とし、癒合剤を塗布しましょう。

    太い枝の切り方
  • 芽の位置(伸びる方向)に注意して切る

    枝を切ると切った位置のすぐ下に芽が伸び出し、枝を広げていきます。剪定に当たっては、芽の位置(伸びる方向)を確認してくることが大切です。

    枝の途中(×印)で切ると、残った部分が枯れ込んだり、切った部分から不定芽が出る恐れがあります。必ず元の部分(○印)で切ることが大切です。

    芽の位置(伸びる方向)に注意して切る

枝を切るタイミング

剪定する時期は樹種・地域によりちがいますが、一般的な目安です。

花の咲く木 常緑樹 落葉樹
剪定に
最適な時期
花が咲き終わったら
早めに
5~6月 / 9~10月 7~8月 / 11~3月
剪定に注意が
必要な時期
花芽分化期後 冬季期間の
強剪定は避ける
7月~8月の
強剪定は避ける

花木の花芽分化と開花期

開花終了後に剪定をし、花芽を切ってしまわないようにしましょう。
花芽を切ってしまうと、翌年の花が咲かなくなってしまいます。

代表例

  • キンモクセイ
  • サルスベリ
  • ツバキ
  • ツツジ
  • ナツツバキ
  • ハナミズキ
病害虫防除