未利用資源の有効活用"浄水ケーキ"

浄水ケーキの有効活用
浄水ケーキってなんだろう?
 浄水ケーキは、自然の河川や湖沼の水が浄水場で浄化される際に取り除かれた微細な土砂を脱水固化した残土。現在、その多くは埋め立て処分やセメント原料など産業廃棄物として処理され、各自治体で大きな負担となっています。
 一方で浄水ケーキは、天然のミネラルを多く含み、物理的性状が比較的安定しているため、通常の畑土に比べて保水性・通気性に優れているという特長があります。弊社ではこの特性に着目し、高品質の培養土を開発することに成功しました。
 浄水ケーキ利用の意義は、培養土の原料として利用する技術により、農業の振興、環境緑化、資源循環型社会の構築に貢献できることです。



【取引がある自治体】
工場名 自治体名
飛島工場 愛知県企業庁
名古屋市上下水道局


農業分野

 浄水場から発生した浄水ケーキは、そのままでは培養土の原料として利用できません。弊社独自の品質基準をクリアした浄水ケーキのみが工場に持ち込まれ、さらに、堆積熟成処理、粒土調整、肥料調整により加工された“スミリン粒土”が培養土の原料として利用されています。

浄水ケーキの利用フロー

“スミリン粒土”は土壌的緩衝力を持つ培養土に最適な原料です!
【物理性】 耐久性のある団粒構造であるため、培養土に適度な保水・透水性をもたらし、長期の使用でも植物に好適な物理性を維持します。
【化学性】 植物に必要なミネラル、有機成分を保持し、さらに肥料の保持能力が高いため、植物は肥料を過不足なく吸収できます。