-肥料の与え方-
肥料をあげた後には水やりを行いましょう。
栄養分が水分に溶け出し、植物が吸収しやすくなります。
肥料をあげるタイミング
■真冬になったら(寒肥 かんごえ)
植物の基礎体力を維持するために、ゆっくりと地中の中で分解する肥料を冬に与え、春〜夏にかけての発育時期に向けて根に吸収させる肥料のことです。
植物を植えた時に行う同様の施肥を元肥とよびます。
■年に2回(追肥 ついひ)
樹木の活力維持のために、年に2回ほど与える肥料のことです。
※市販されている扱いやすい追肥用の粒状肥料を用法・用量を守って与えてください。
■花が咲き終わったら(お礼肥 おれいごえ)
花や実が終わった木の活力補充のために与える施肥のことです。
※追肥用の肥料と同じものを使用してください。
- ●高木・中木の場合
葉の先端の下部(寒肥と同じ場所)辺りにばら撒いてください。
撒けない時は幹の周りに。 - ●低木や植込みの場合
根元周辺にばら撒いてください。
根元周辺の土とよくなじませてください。
■肥料のあげ方
- ①葉先端の下へ円状に溝を掘ってください。
- ②土と混ぜた肥料を埋め戻してください。
または、溝を掘った部分の表土とよく混ぜ合わせてなじませてください。
■知っておきたい「肥料」の基礎知識
- 肥料の三要素
- 肥料にはいろいろな種類があり、成分もそれぞれです。
植物には窒素、リン酸、カリウムの3つの成分が特に重要で、これを肥料の3要素と言います。
- 窒素(N)
- 葉や枝の生長に欠かせない肥料で、与えると緑が濃くなり、伸びも良くなります。ただし与えすぎると、伸び過ぎて軟弱になり害虫の大発生を招いたり、病気に罹りやすくなったり、花が咲かなくなったりします。一般的には寒肥や追肥として与えます。
- リン酸(P)
- 花や実の充実に欠かせない肥料で、与えると花や実の色が良くなり、着花(着果)量も増えます。一般的にはお礼肥として与えます。
- カリウム(K)
- 植物の健康を保つための肥料で、根の生長を促し、暑さや寒さに負けない丈夫な根を作ります。
一般的には伸びた枝葉が固まる5~6月や充実する8~9月に与えます。
※植物の状態によって、必要な肥料は異なります。上記を市販の肥料の成分表などと照らし合わせて肥料を選ぶようにしてください。